自由過ぎる犬社会性の環境作り

甲斐犬の保存に必要な環境作りは、今の動物愛護法では不可能なんではないかと頭を悩ませます。

少なくとも現状で、できる限りの人間と共存していた狩猟本能と主人に見せる優しさを持ち合わせた野性味を育てる事。

離乳食が始まるまでは、母犬の温もりと目が開く頃から人間の温もりを手で覆って人間は安全な事を感じさせます。離乳期が始まる頃にはいよいよ子犬達の期待と試練の始まり犬社会性を身に付けるための生活へ離乳食は、あえて兄弟で一緒の器で与えます。
母犬は母乳を与える時以外は突き放すように躾をします。多産であれば兄弟姉妹でどんどん遊びを覚え母犬のまねをする子犬も出てきます。
母犬の性格がおおらかだったり1~2頭子だと群れなどの犬社会経験が乏しくなってしまう事があるので、そういう場合は先輩犬と触れ合わせどんどん教育されます。(子犬と一緒に遊んでくれる成犬選びはします。)
母犬以外の成犬と触れ合わせる事は先の呼び戻し訓練時にも役に立ちます。
警戒心の強い犬種なこともあり、3~4ヵ月の山入り散歩で迷子犬の救助が楽になります。
こう言った色々な経験は新しい飼い主様の元へ行く前の生後約60日までがブリーダー側が責任を持って考えていかなければならない環境作りです。
新しい飼い主様の元へ旅立てばその飼い主様が責任を持って終生飼育されなければならない事は当然ですが、旅立つために共生生活を円滑に過ごすための当たり前な環境作りが難しい時代に日本は進んでいっています。
もちろん甲斐犬の特質を大事にしたいので個体によっての警戒心の強さなどに不満を持たれる飼い主様もおられます。
甲斐犬の特質を理解してから子犬選びをお勧めします。そのためのご相談も承りますのでお気楽にご連絡ください。

髙竜犬舎

甲斐犬狩猟犬としての原始的な姿を保存する目的の甲斐犬専門犬舎です。

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