6回の出猟の中1人で挑戦したのは4回で結果は"0"ですが、甲斐犬単独猟の私の中のスキルはかなり上がりました。
反省ばかりですが。
犬の見方。
普段からの関係性も必要ですが、山に入れば犬に従い人間が誘導する。
犬が捜索する意味合いは、8の字は理想ですが、犬が匂い負けしている時や強風で匂いが舞っている時は50m先くらいで進んでは止まってソワソワと言う感じになっているので、その場合は、犬がどちらの方向で迷っているのかを見てあげられる目が必要になってきます。自分が周りを捜索できる目、その場合は動作は小さく周りを見渡し
岩やボサ、倒木など怪しい場所へ足音を切りながら誘導する。
強い犬は自ら捜索してくれますが、犬も人を選びますから同じ犬でも主人と私では全く違う動きをします。
今回学んだ事の1つです。これは自分のスキルの足りなさです。(ショックは大きいですが)
例えば、人間同士でひとつの作業をする時いつものパートナーだったらスムーズに行えても、パートナーが変われば効率も変わる。
それは人間の都合じゃなくて、犬側もそう思ってるのだと 。
犬の場合は、アイコンタクトや意思疎通と言いますが、人間側がそれを読み取るスキルが必要。犬からしてみれば「伝えたい事分かってる!?こっちにいるんだよ!ねぇ、ねぇ。」って感じかな。間違えば大怪我を負いかねない猟場じゃ犬だって命懸け主人がしっかりしなきゃダメな賢い犬種です。だから範囲が特定出来ない時の誘導方法は犬も「そこまで行けるなら僕もその先まで少し行けそうだよ」って少し前に出て捜索してくれる。それでもまだ特定できずこちらをチラチラ見てそれ以上行かない時は次は私の方が音を切りながら1、2、3歩行くと「その辺でもなきゃもうちょっと行ける」って少し気が強くなって30m~50mの範囲を一気に捜索してくれる。
犬がダメなんじゃなくて自分が悪いって事。
私はそう思って反省するばかりです。
9年前の主人もそうでした。最初は犬がダメなんじゃないかって言って咬みに行く様な猟欲の強い犬種を導入しようって悩んでいましたよ。
私は他の犬種を飼うならお世話しないからとひと揉めした事もありました。
そこまで急ぐ話しなら甲斐犬に拘る意味がないじゃんって。
3才くらいから猟欲が出来上がってそこからの伸び代が面白いんです。(個体によりますが)
3~4ヵ月で罠の箱に入った猪の反応や生肉を食べようが結局環境に順応能力の長けている犬種なので焦らずゆっくり長い目で根気よく、猟のスタイルが全く違う周りの声はあまりためになりませんし地道に努力していくしかないと思います。
山でも学ぶ犬なのでとにかく山へ一緒に歩く事がお互いのスキルをあげる1番の訓練ではないかと気付きました。
やってみないと分からないですが咬みに行ってくれる犬や総称して猪を止めてくれる犬を求める人には甲斐犬ではない確率されている犬種を選ばれた方がいいと思います。
犬をコロコロ変えず、努力できなきゃ悩まなきゃ悔しがらなきゃ楽しめなきゃ、前には進めないです。
甲斐犬が好きな人には諦めないで欲しいです。
山の歩き方。
歩き方は常に足音を切りながら歩く事が重要で、これが出来ないとこの部分で気取られほとんどが下に逃げれている事が多いので出会い無しになる事が多い。
基本の歩き方ができるようになると、犬に追い出された獣は人間に気づいていないので横か上へ出てくるので出会う確率が上がる。
グループ猟は気取らせて下に落し待ちが撃つスタイルなので、グループ猟の話は甲斐犬単独猟には全く共通しません。そこは切り離して考えなくてはただのやらない犬と認識されて本来の甲斐犬の狩猟能力を潰す事になります。
天候の状況判断。
山の地形を等高線などの地図で確認して自分の歩くルートを先に決めておく。
GPSは本当に便利なので私は必須、絶対持って行きます。
強風の日はなるべく風の受けない山を攻める方がいいけど、海にも空にも棚があるように山にも同じ斜面でも風が当たらない棚がある事を主人に学びました。尾根筋は強風でも何段か下りて行けばピタッと風が止んでいる場所があるのでそう言う所へ犬にとことん付き合って信じる事。
まだ未経験ですが、そういう所で寝ていることが良くあるそうです。
あくまでも、今猟期私が甲斐犬単独猟をやり学んだ事と反省を踏まえて書き留めた物なので、それぞれのスタイルで一銃一狗されている方は、この限りではありません。
来期は主人が射撃場に行って練習が必要だけどドクターサイトも用意しようと言っていました。出会いがあればあとは命中させるだけだからと、
挫けず頑張ります。
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