狩猟甲斐犬を猟犬固定したいと言うと
咬み止めさせる、
鳴き止めさせる、
捲らせるなど
様々な狩猟スタイルを思い描き甲斐犬に求める「~させる」と言われる方ばかりです。
「高竜犬舎の甲斐犬も猟スタイルを固定しないと甲斐犬で獲れる人はなかなかいないよ。」と言う方もいます。
そもそも獲れないからやらない犬??って人間のエゴによる考え方だと思います。
それなら甲斐犬にこだわる必要がなくなるのではないか。
狩猟甲斐犬で狩猟されている方もおり土地や環境によって猟スタイルは様々あり甲斐犬に求める形の違いがあるのは当然の事だと思います。
犬種の特徴はありますが、性格、環境でそれぞれの個性も変わります。
猟欲がある最低限の捜索という事をし、主人にそれを伝える(伝わる)犬であればその犬の性格、特徴に応じて猟のやり方を変えてみる。
鷹匠はご存じですか?
鷹匠の伝統ある教えは現場の空の事は鷹が師匠と言われます。
それと同じく自然の山では犬に教わることができなければ、この犬種でできる幅は広がらないと思います。
そのくらい野生に近く保存されていると認識が必要なのではないでしょうか?
あくまで私達が求める狩猟甲斐犬の原点です。
無論繁殖の中で容姿の額段、目、毛の戒律、耳、顔貌等、言うまでもありませんが肢股の動き、賢さ、猟欲の3点は必須です。
侘び寂びと言うものは命のやり取りをして生き抜いてきた日本犬の持つ事にあってそれを経験してきた者から滲み出てくるものであり後から付いてくるものだと私達は思っています。
狩猟人口が減ってきている昨今ではそれを感じられる日本犬が少なくなってきたのではないでしょうか?
主人がよく言います。「人間も犬も腹の座った者がなかなか居なくなっていくのかなぁ」と表情をしぶらせています。「このまま行けば見た目は進化、中身は退化しているのではないか」と言う見解。
現在、犬は進化しているのか?退化しているのか?
今後もその課題を見据えて頑張って行きたいです。
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